妙な感覚はむずむず脚症候群の特徴
むずむず脚症候群は、名前の通り肌の上を虫が歩いているような感じがしたり、ほてりやかゆみなどの不快な感覚が現れる症状を言います。
じっとしていられなくなるので、こまめに脚を動かしたり、嫌な感覚が気になって眠りが浅くなり、夜中に何度も起きてしまうといった状態になることがあります。
動きを止めていると症状が強く出ます。
頻繁に組みかえたり歩きまわったりすることで症状が落ち着いてきますが、物事に集中している時には症状が出にくくなることもあります。
その為、周囲からは落ち着きのない人と見られてしまうこともあります。
不眠に陥ることもある為、体が疲れやすくなり、症状が続くと不安感が増して、気分の低下といったうつ症状が現れるケースもあります。
むずむず脚症候群になる原因
むずむず脚症候群は脚だけに発症するのではなく、背中や腰、腕など全身にも症状が現れる病気です。
はっきりとした原因はまだ究明されていません。
ただ原因としては
- 鉄分が不足して神経伝達物質であるドーパミンの働きが低下している
- 病気治療のために服用している薬の副作用
- 遺伝的なもの
などが考えられています。
ドーパミンはやる気を高めたり運動機能を調整する働きを持っていて、大量に分泌されると意識が集中して意欲的になります。
ドーパミンが減少してしまうと、筋肉がスムーズに動かなくなり、気力が低下して反応が鈍くなったりします。
またドーパミンなどの神経伝達物質の分泌には鉄分が深く関わっています。
鉄分が不足してしまうと、体内へ酸素を回す働きを優先的に行うようになる為、神経伝達物質の産出は後回しになります。
脚や腕、背中などのむずむずを解消するには
背中や腕など、体全体に現れるむずむず脚症候群の対処策としては、まずは鉄分をしっかり補給することです。
牛や豚、鶏のレバーやシジミ、大豆などが鉄分の多い食品になりますが、食事から摂ることが困難な場合は、吸収しやすいサプリメントなどで成分を補う方法もあります。
タバコやアルコールなどは控えて、十分な睡眠がとれるようになるべく寝る前にはカフェインを摂らないようにします。
ウォーキングやストレッチなどの軽い運動も症状の改善に効果的な方法になり、筋肉をほぐすためのマッサージも症状の抑制には最適です。
むずむず脚症候群の症状は、何かに集中している時には発症しにくいので、頭を使うようなパズルやゲームするのも良い対策になります。